STAFF BLOG

社員ブログ

第7回 余興で必ず話したくなるタコの世界

なぜ私は余興でタコの話をするのか

こんにちは、岡井 弘治です。
懇親会や交流会で何か話をする機会があると、私は決まってタコの話をします。
本来なら仕事の話をすべきなのかもしれませんが、タコの話をした方がなぜか盛り上がります。
そして後日になっても、
「タコの話、面白かったです」
と言われることがあります。
タコの話をする理由は簡単です。
タコには「食べ物」「釣り」「生き物」としての魅力が詰まっているからです。
釣りの話をすれば意外性があり、料理の話をすれば食欲をそそる。そして生態の話を始めると、「そんな生き物だったのか」と驚かれることも少なくありません。
実際にタコの話をすると、
「初めて知った」
「タコを見る目が変わった」
と言われることもあります。
知っているようで知らないことが多く、食べても美味しい。
今回はそんな、私が思わず人に話したくなるタコの魅力についてご紹介したいと思います。

タコ釣りは意外と地味で過酷だった

タコ釣りの話をすると、
「タコ壺で釣るのですか?」
と聞かれることがあります。
タコ壺を使うのは漁の方法で、私が行うのはタコ糸にテンヤを付け、海底を小突きながら探る手釣りです。
私にとってタコ釣りは、どちらかと言えば地味で根気のいる釣りです。
魚のように強く引くわけではありません。
掛かった瞬間も、
「何か重いものが引っ掛かった」
という感覚です。
最初は根掛かりかと思うこともあります。
さらにシーズンは夏や冬が中心です。
真夏は強烈な日差しを浴びながら汗を流し、
真冬は冷たい風に吹かれながら海底を探ります。
決して快適な釣りとは言えません。
それでも毎年のように海へ向かう理由があります。
その理由はシンプルです。
釣った後に待っている食卓が最高だからです。

タコは食材として本当に優秀だった

釣りから帰ったら、まずは墨が付いた真ダコを軽く水洗いし、そのまま冷凍庫へ入れてしまいます。
理由は、冷凍することでヌメリが落ちやすくなるからです。
タコの下処理というと塩で何度も揉み洗いするイメージがありますが、一度冷凍してから解凍すると、私は水洗いだけでもかなり扱いやすくなると感じています。
ヌメリをとったあと下茹でをし、刺身にしたり唐揚げにしたり、煮物にしたり。その時の気分で料理を楽しみます。
スーパーで真ダコを見ると、決して安い食材ではありません。
それでも実際に釣って食べてみると、その価値に納得できます。
刺身、煮物、唐揚げ、そして洋風料理まで幅広く使え、一匹で何度も食卓を楽しませてくれるからです。
さらにタコは冷凍保存との相性も良く、必要な時に解凍して楽しめます。
美味しくて保存しやすく、料理の幅も広い。タコはまさに優秀な食材だと思います。

タコとジャガイモのジェノベーゼソース和え

タコ料理の中でも、私がおすすめしたいのが「タコとジャガイモのバジルソース和え」です。
唐揚げも大好きですが、今回は少し違った食べ方をご紹介したいと思います。

作り方

  1. タコを食べやすい大きさに切る
  2. ジャガイモを茹でる
  3. ジャガイモを軽くフライパンで焼く
  4. ジェノベーゼソースで和える

家庭菜園で育てたバジルを使えば香りがさらに引き立ちます。
ホクホクしたジャガイモ。
しっかりとした歯ごたえのタコ。
そこに爽やかなバジルの香り。
シンプルですが満足感の高い一品です。
お酒のおつまみとしてもおすすめですし、食卓にもう一品ほしい時にも活躍してくれます。

タコは驚くほど賢い生き物だった

私が余興でタコの話をしたくなる本当の理由は、ここにあります。
タコはとにかく生態が面白いのです。
骨がないため狭い隙間にも入り込めます。
周囲に合わせて体の色を変えることもできます。
危険を感じると墨を吐いて逃げます。
強さで生き残るのではなく、知恵で生き残る。
そんな生き方をしている生き物です。
調べれば調べるほど、
「なるほど」
「よくできているな」
と思うことばかりです。
実は私が最も興味を持っているのも、この生存戦略です。
この話を始めるとそれだけで一本の記事になってしまいますので、詳しくは次回に取っておきたいと思います。

美味しいだけではない健康食材

タコは美味しいだけでなく、高たんぱくで低脂質なのも魅力です。
そして、タコの栄養について調べるとよく出てくるのが「タウリン」という成分です。
タウリンと聞くと栄養ドリンクを思い浮かべる方も多いと思いますが、もともと私たちの体内にも存在し、タコやイカ、貝類などの魚介類に多く含まれています。日本では医薬品や医薬部外品を含むドリンク剤にも使われてきた成分です。
私も以前から「タウリン=疲れたとき」というイメージを持っていました。
ただ、タコを食べれば疲れが取れるという単純な話ではありません。タウリンは身体のさまざまな働きに関わる成分として研究されており、健康との関係についても研究が続けられています。
また、タウリンは水に溶けやすい性質があるため、煮物やスープにした場合は、煮汁まで一緒に味わうのも良さそうです。
タコにはこのほかにもビタミンB12などが含まれています。
健康管理というと難しく考えてしまいがちですが、大切なのは毎日の積み重ねです。
好きなものを美味しく食べながら、身体にも気を配る。
仕事でも釣りでも、美味しいものを食べに出かけることでも、まずは健康な身体があってこそ楽しめます。
そんな意味でも、タコは私にとって嬉しい食材の一つです。

好奇心が世界を広げてくれる

タコは私に、好奇心を持ち続けることの大切さを教えてくれた食材です。
最初は「美味しいから釣る」という単純な理由でした。
ところが釣って終わりではありませんでした。
食べ方を調べる。 保存方法を調べる。 生態を調べる。
そうしているうちに、気付けば食材としてだけでなく、生き物としても興味を持つようになっていました。
何事もそうですが、少しだけ深掘りしてみると見えてくる景色が変わります。
ただ食べるだけでも十分美味しい。
しかし、その背景を知ることで面白さは何倍にもなります。
タコは私に、「知ろうとすることの楽しさ」を教えてくれた存在なのかもしれません。

知れば知るほど好きになる

タコは釣りの対象としては決して派手ではありません。
それでも食べて美味しく、調べて面白く、話して盛り上がる魅力があります。
刺身、煮物、唐揚げ、そしてタコとジャガイモのバジルソース和え。
さまざまな料理で楽しめる上に、保存もしやすく栄養価も高い食材です。
もしスーパーや鮮魚店でタコを見かけたら、ぜひ少しだけ思い出してみてください。
普段は何気なく見ているタコが、少し違って見えるかもしれません。